空から地上を立体映像化する研究 of fantasticmotionWEB



3dutsunomiya01.jpg
2010.04.12


失敗は成功の母だ!

今回、機体下部に撮影窓が開いている俯瞰撮影が可能なヘリコプターをもちいて真上から地上を撮影した。地上の立体感を強調させるため、通常6.5センチで運用している2台のカメラ間隔を15センチまで拡大した。
カメラは弊社が開発した立体ビューファインダーを搭載した3D立体映像ビデオカメラを空撮用に組み替えて使用した。
 立体映像用カメラ2台をヘリに固定するためにオリジナルのジグを制作。機体の強力な振動を吸収するため、極力低重心化につとめ、ジョイント部には耐震ゴム、耐震マットを使用。ある程度の振動は吸収できたが、3次元的に飛行するヘリ特有の横軸縦軸、あらゆる方向から入力される振動が干渉し合い、複雑な振動を発生させた。この複雑な振動と、画面全体に広がる地上の緻密な形状(建造物等)が膨大な情報量を誘発させ、映像処理能力の低下を招いた。これらが総合的に影響し、俗に言う映像のゼリー化が顕著に見られた。ゼリー化が発生したことにより、著しく見づらい立体映像となってしまった。
また、スタッフ一同、ヘリの揺れでかなり気持ちが悪くなり、吐きそうになってしまった為、クリエイティブな感覚が削がれ、一瞬「3D撮影などどうでも良い」という気分になってしまった。これは日頃の運動不足などから三半規管がデリケートになっているからかもしれない。各自、日頃の運動を心がけていかなければならないだろう。

◆今後の取り組み◆
今回見られた様々な現象を踏まえて、新たに固定ジグを制作するとともに、膨大な映像処理に耐えうる高性能な映像処理エンジンを見極める必要がある。または、シンプルなCCDカメラをPCを使って処理しながら撮影することも検討していく。今回はHD60iでの撮影だったが、HD24Pでの撮影であれば映像処理スピードの改善ができるかもしれない。また、HDDではなく、miniDVを使ったDVCPROHDではどうか?その場合、カメラが大型化し、ヘリでの俯瞰撮影が難しくなってくるので、いかに省スペースで撮影できるようにするかを検討しなければならないだろう。
そして、日々の運動を心がけ、ヘリに乗っても気持ち悪くならないようにしたい。

DSC_1613.jpg

使用したヘリ
下部に俯瞰撮影用の穴が開いている特殊な機体。

DSC_1608_2.jpg

3D立体映像カメラの装着
ヘリをしたからのぞくとこのようになっている。直下を眺める事の出来る完璧な俯瞰撮影。2台のカメラはこうして取り付けてある。

DSC_1978.jpg

弐号機
弊社開発の立体映像カメラとジグ。初号機を改造してつくられた。いわば弐号機である。
初号機についてはコチラ

DSC_1633.JPG

宇都宮上空
前途多難であるが、こうした地上の建造物を立体化するためにこの研究は始まった。